CORAL カスタム (X-Z)

9th STEP

ミッドレンジのスピーカーケーブルをNanotec systemsの「Golden strada#79」からAETの「SCR-SP」に交換

SCR

 

Nanotec Systemsの「Golden Strada #79」の音は、弦楽器の倍音がやわらかく豊かに感じられ好きでしたが、その上のレベルのケーブルだと

どのような音になるのか興味がありました。オークションでAETの「SCR-SP」を入手できたので、「GS#79」と交換しました。(ウーファーはS1040Uのまま)

 

音の中心がが少し低域に寄り、腰の据わった感じ。解像度が高くなり、いままで感じられなかった音の微妙なニュアンスが伝わって楽器のリアリティが増します。

音のレスポンスが早くなり、余韻は豊かにあるのですが残響時間が短くなったように感じられ、キビキビと力のある“締まった音”に感じられます。

「GS#79」より高域が強く感じられ、四重奏などでピアノや管・打楽器は音色が鮮やかになって、目立ってきます。

それに対して中域はやや引っ込んだ感じになり、ハイレスポンスになったこともあってか、弦楽器の余韻が短くなって、

室内楽などでの弦独特の残響音の混ざる魅力を楽しむ雰囲気が減少してしまったように感じられました。

 

「SCR」の高域でやや鮮度が(やや過剰に)際立つ音を緩和する可能性として、ウーファーにつないでいるACROLINKの「6N-S1040U」との上下交換も試みましたが、

「SCR」から「6N-S1040U」にすると、確かに穏やかになり聴き易いのですが、音の鮮度や解像度が少し落ちてフラットになり、なにか物足りなく感じました。

この「SCR」の音の鮮度や解像度を損なうことなく、自然な高音と豊かな中音域が両立できればベストなんだけれどなぁと感じます。

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追記その1 : その後、電源にPS AUDIO Power Plant Premier を導入したところ、高域のキツさは消え失せて空間がさらに広がり、中域の厚みも増して、

弦の響きも(GS#79のときに感じられた音が)半分くらい戻ってきました。(アッテネーターの値も元に戻しました) もしかすると、

初め私の感じたSCR−SPの高域のキツさは、アンプ・CDPの性質を反映していただけなのかもしれません。(正直なところ、原因不明です・・・)

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追記その2 : 導入から3か月たった後、Power Plant Premierにトラブルがみつかって(保証範囲内の)修理に出すことになりシステムからはずしました。

するとどうでしょう。AETの「SCR-SP」導入直後はキツかったはずの高音が、問題なく解像度の高さを残したまま自然な音になっているではありませんか。

「これっていわゆる“エージングが効いた”ってこと?」、「オークションに出していた前オーナーはほとんど使っていなかったってこと?」、と、

疑問符連発ですが、AETの「SCR-SP」の名誉のためにも、しばらく使うと音が自然になりますよ、と書いておかなければいけないと思いました。

SCR-SPで聴く、アンドラーシュ・シフのベートーヴェンピアノソナタ#30〜32は、

微妙なニュアンスのタッチによる音色の魅力がさらに増し、満足。

シフのベートヴェン

 

 

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